あつやの日々

一日過ごして思ったことや考えたことを話すだけの場所

人間歩けるだけですごいのかもしれない

僕のオジイがもうすぐ死にそうである。


今日僕は風邪をこじらせてしまい、一日中すいみ・・・ではなくスマホを見ていたわけであ


るのですが、そのときは体はダルく、サンドイッチを食べるのもこれパサパサじゃねえか


よ〜〜なんて調子めいて過ごしていたら急に母から「じいじがやっべえから着替えてな」っ


ていわれるんだからそりゃびっくりびっくり。はなたれこぞう状態で車に乗り込み家族で病


院にむかったのですよ。そして、じいじに会う前、ちょっと僕は高揚した気持ちを覚えてる


んです。「もしかしたら僕は人生で初めて人が死ぬ瞬間をみれるのかもしれない」「すごい僕


の中で記憶に残る出来事が今日起こるのかもしれない」この感情は悪いのかもしれないし最


低なのかもしれない。でもそれは仕方ない。そう思ってしまったのだから。仕方ないんで


す。若いならではで、人とは違う人生経験をつい求めてしまうところがあるんですよね。


SNS数々の成功者を見れるこの時代に、やっぱり売れている人はターニングポイントをもっ


ているイメージがあって、それが欲しいと思ってしまう、セコく、ご都合主義なところが出


てきてて、今考えると非常に情けないと思ってしまいます。ターニングポイントは努力して


一生懸命生きてきた人が人生のベクトルを変えるチャンスとしてやって来るものなのに、た


だの一日中スマホを見ていた人間がそんなものを求めるのは、本当に愚か、ダサいですね。


そして、当日じいじを見てみたんですが、ほんっとうに怖かったです。今日このブログを


書いてるのは、この気持ちをなにかに残したいと考えたからなんですよね。ずっとベッ


ドでじいじはもちろん寝転んでいるんですけど、ずっと寝返りをしたり、腕を動かしたり、


足を動かしたりして、起きててもつらいから、寝れるようになる点滴とかを打ってもらって


ても、それよりも痛みが上回ってるから、薬が効かないんですよね。改めて考えたら薬が効


かないってすんごく怖いことだと思ったんですよ。そんなことあんまりないと思うんです


よ。そもそも重たい病気にかかることがないですし、僕たちが薬が効かないっていっても鎮


痛剤はきくんですよ。眠たい薬なんかなくたって寝れるじゃないですか。寝れないって辛す


ぎんなって思ったのは覚えてます。どうにも辛そうで、ばあばとか父とかが手を握ってあげ


たりしてるんですけど、僕は最後だけしか手を握れなくて、ちょっと怖かったし、触れてし


まうと、本当にこの人は死にそうなんだと僕は本当に理解してしまう。それが怖くて触れな


くて、でも本当に帰る直前に触ったらちょっと冷たいんですよね。爪とか見ると色が白いん


ですよ。血液が指先まで行ってるわけではないってことがわかって、それでも最後やからな


と思ってお辞儀して、今までありがとうとお礼を言うことができて、その時、じいじが反応


してくれて、ピースしてくれて、嬉しかったですね。さすがに涙腺も反応しました。そのピ


ースだけは忘れてはならない。それを残すためにこのブログを発信します。僕はじいじにお


礼を言えて、家族からも「よくやった」みたいな感じなんですけど、マスク越しでお礼を言


ってたら、その裏では鼻にティッシュを詰め、はなたれ小僧でした。いやタイミング〜!